夢想小説 第一夜

2/2
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
「引っ越しでもするか」 ただ何となく毎日を過ごしてた男が、思い付きで決めた引っ越し とりあえず目についた不動産屋に入ってみることに 入って真っ先に目に飛び込んできたのは、カウンターに座りこっちを見つめるインド人の店主 一目でインド人と分かる服装でそこに座っていた 最初は少し驚いたがこのご時世、インド人が営む不動産屋があってもおかしくない 置いてあった椅子に座り、どんな部屋があるのか聞こうとした瞬間、こちらの言葉を遮る様に 「ワタシ、ウラナイデ アナタ アッタヘヤ サガセル」 「へ?」 少し呆気にとられたが、最近は変わった趣向のサービスもあるもんだと試してみることに ゴソゴソとカウンターの下から少し濁った水晶を取り出してきた そして店主に言われるがままに水晶に手を置いてみる 店主がブツブツと呪文のように呟いていると、何だか水晶の中が動いているような・・・ 次の瞬間眠気の様な、水晶に引き込まれる感覚に襲われ、目の前が真っ暗になり・・・気が付くと男は見覚えのないドアの前に立っていた
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!