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あの屋上に、真貴は信人といた。
信人の目からは、涙が溢れている。
「どうして…オレのどこがいけないんですか!?」
真貴は、うつむき加減で
信人に言った。
「信人…お前は悪くない!オレが悪いんだ。他に…好きな人が出来た…」
「…そんな…」
「本当に…ごめん」
ぼう然とする信人を残し、真貴は下へ降りていった。
真貴は、苦しかったのだ。
本当なら、信人を選ぶべきなのかもしれない…
でも、真太を選んだ。
翌日、校庭に真太を呼び
「付き合おう」と伝えた。
真太は、嬉しそうに真貴の顔を見た。
それから、恋人になった2人は…実は、まだキスもしていない。
だが、幸せな時間を過ごしていた。
しばらくしてから、その様子を見た信人は、2人の幸せを祈っていた。
だって、自分が好きになった人だから。
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