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「信人」
「真貴さん」
2人が付き合い始めて、校内でもキスするようになった。
そんなある日、たまたま飯塚先生は、その様子を目にしてしまった。
飯塚先生は、信人が好き。なのに…
拳を握りしめ、職員室に向かう飯塚先生の姿に、風間先生はすぐに気づいた。
話を聞き、風間先生は、
真貴と仲のよい生徒からある情報を聞き出し、それを飯塚先生に伝えた。
そして今、飯塚先生は、あるクラスに向かっていた。風間先生から聞いた情報を元に。
『真貴は、癒しを求めて、信人と付き合い始めたんだ。その信人に似た生徒がいる。悪いが、真貴にはその生徒とくっついてもらわないか?』
「信人に似た生徒…」
着いたのは3年のあるクラスの前。飯塚先生は、廊下から覗いてみる。
髪を染めた生徒たちの中に、1人短い黒髪の生徒がいた。
なるほど、それは信人によく似た穏やかな雰囲気の生徒だった。
「あれが…よし」
確かめると、職員室に戻っていった。
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