141人が本棚に入れています
本棚に追加
まず、真太は恋愛経験がない事がわかり
さらに、好きなのは男性か女性か…
ストレートに聞いては、明らかに怪しいので
「うちの学校には、付き合っている生徒たちがいるんだが、同性愛について、どう思う?」
と聞いた。
すると、真太は「友達にもいるけど、お互いが好きなら、良いんじゃないか。
僕は、経験がないから、わからないけど、もし好きになったら、気にしないと思う」
あと、タイプという聞き方ではないが、友達になるのはどんな感じの子が多い?という質問に
「友達は、一緒にいて落ち着ける人がいい」
そう言ったため、あとはどうくっつけるかだ。
偶然を装わせるか…
それとも…
真貴と、真太が、同じ学生という事を利用する事にした。
「初めは、お互いを意識させる事から」
真貴と、真太は、クラスが違うので、お互いに相手を見る事は、ほとんどなかった。
そして、真貴はすぐに信人の所に行ってしまうので、会ってない時間を利用する。
朝と、放課後には、短い時間だが必ず自分のクラスの教室に集まる事になっている。そのため、クラス分けがある。
その時を利用するのだ。
真貴の教室は、真太の教室より奥にある。
初日は、わざと、先生が用事があると言って
真太を、廊下に待たせるようにしていた。
もちろん、真貴が気づかない時もある。だが、それでいい。
途中からは、真太の友人に協力をしてもらった。
意外や意外、真太の友人の永(ひさし)は、飯塚先生とわりと話をする生徒で
真太と話しているのを見て、後から話しかけてきた。
その時、真太と永は友人なのだと初めて知ったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!