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「永、真太くんに良い事が起こってほしいと思わないか?」
突然の言葉に永は、不思議そうな顔をした。
「?どういう事?真太は、いつも、ほわほわして幸せそうだけど?」
「それより、もっとさ!協力してくれたら、きっと良いものが見れるよ」
「ふうん?よく解んないけど、真太に何か変化でもあるんかな?
よし!何すればいいの?」
にこやかな顔をした永に、飯塚先生は言った。
「朝と帰りのHRの直後に、廊下に連れ出してほしいんだ」
永は、よく解らないながらも、翌日から真太を廊下に連れ出した。
「なに?永」
「いいから、いいから」
真太は、不思議そうにしていたが永に連れられ廊下に来た。
やがて、それは習慣となり真太は、永に言われなくても廊下に出るようになった。
その頃から、変化は起こり始める。
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