この手は絶対に離さない!

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故に仕留める相手に困り、人外を見定めている間に時間ばかり浪費しちまうのだ。つーか、現にそうなっちまっている。 そもそも、このフィールド(森)ににいる野生の人外は小型の草食類が主で肉食がいたとしても、それもまた小型だ。 つまり、襲ってこないし反撃も少ない敵ばかり。まあ、何が言いたいかっつーと、そこそこの結果を望みてーなら楽勝さ、こんな試験。なんせ草食動物を狩りゃ良いだけだからな。 しかし、だからこそ高評価を狙いたい。そして、そのためには大型肉食獣。これに限る。オレは拳を強く握り締めて、気持ちを奮い立たせてはみるが、 「……やっぱ、妥協するしか手はねーんだよな」 と現実を愚痴るオレ。 既に三日目の昼時だ。まだ、一体も狩っていない。 大型肉食獣を狙っているわけだが、時間切れは近付くばかり。 焦燥に駆られたオレ達は、もう小型の人外で良いだろうと諦め、先ほど仕掛けた小さな落とし穴をしかけた。 今はそれを三人で草陰から見張っている状況だ。 「仕方ないじゃないか。大型肉食獣を狩るなんて、おんにゃの子のパンツを手に入れるぐらい難しいんだし」 変態野郎が、へらっとした締まりのない笑みを浮かべる。
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