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「ああ、そうだ。俺だって、勝てるか、負けるかじゃなく、おにゃの子のパンツのために戦うんだい!」
……お前。そのゴスロリ少女から、助けたお礼としてパンツを貰うつもりなのか? だったら悪い事は言わん飛竜に喰われてしまえ。
オレの冷たい視線と少女の尊敬(多分)の視線を浴びながら馬鹿野郎と変態は飛竜と対峙した。
「うりゃー!」
緊張で裏返った雄叫びを発しながら天高く振り上げた軽く丈夫な剣を飛竜の腹へと切り付ける。
見事。刃先は鱗の無い肉質が剥き出しの部位へとヒットし、飛竜はよろけ後ろに少しだが後退る(あとずさる)。
刹那、飛竜の目付きが怒りを帯びた細いモノへと変化。
次の瞬間。
聞き慣れない、グシャッ! という何かがえぐられる音と共に、真っ赤な一輪の花を宙に咲かせるかの如く血飛沫を上げながら、馬鹿野郎は吹っ飛んでオレの視界から消えちまった。
…………。…………グロい。
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