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戦闘から離脱した馬鹿野郎に代わり変態が飛竜へと飛び掛かっていく。
手に持った槌を力に任せて勢い良く飛竜の足へと当てようという寸法らしかったが、その直前で飛竜に思いっきり蹴り飛ばされてしまっていた。
……おい。お前は一人の人間として、そんな無様でいいのかよ?
そんな俺の心配を他所に、衝撃によって吹っ飛んだ変態は運よく(?)ゴスロリ少女の前に落ちやがった。
「くそー、こうなったらー!」
負けを悟った様子の変態。彼は有ろう事か近くで息を切らして立っていたゴスロリ少女へ抱き着いた。
「はあはあ、おにゃの子だおにゃの子だお。可愛いぞ、かわいいお! かわいすぎるだお!」
変態よ。お前はこれから敬意を表して<犯罪者>と呼んでやるよ。
「は、離れて下さいですー!」
ゴスロリ少女が犯罪者の腕の中で暴れまくるが絡み付く手が離れる様子はない。
「この手は絶対に離さない!」
こんな場面で使うなよ。しかも真剣に。
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