この手は絶対に離さない!

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その時、オレは閃きにも似た、衝動的な思考により、一つの解答を導き出しちまった。 「もしかしてお前――外国の者か?」 「そうですよ。ちなみに不法侵入者とも言うですぅ」 あっさり肯定。というか、なぜ悪い言葉で言い直したんだよ。 ……取り敢えず、成る程。やはり、オレのクラスに彼女は居なかったわけだ。 なんて一息付いてると、 「とりあえず、この森を抜けたいので、出口まで連れていって下さいです」 あろう事か、不法侵入者の手伝いをしろ、と言ってきたのである。 「ご褒美に勇者と呼んでやろうです」
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