この手は絶対に離さない!

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しかし、国家間の友好関係は未だに均衡状態が続いてる。そんな中で生きてるオレ達が他国を警戒すんのは当然なんだ。 だから、いくら可愛らしい少女だからといっても個人的な情報をホイホイ漏らすのは余り好ましい事ではない。 別にオレが人と話しをするのが苦手なわけではないからな(ここ大事)。 ションボリと言った感じで彼女は肩を落とす。 「そうですよね。他国の者にそう簡単には教えませんですよね……。でしたらですね、」 その後、わざとらしく間を置いた少女は、 「力がモリモリとある男……略してモリオって勝手に呼ばさて貰う事にします!」 と先程の落胆はどこへやら。自信満々の笑顔でオレの顔を覗き込んできやがった。
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