アタシの蹴りを喰らえば良いんじゃない?

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「そういえば、アスカちゃん。君の所属先は魔術学科だと言うことを伝えとかないといけなかったな」 この学園には、魔術を専門とする<魔術学科>と武術を専門とする<武術学科>そして、商業・錬金を専門とする<商業・錬金学科>など(他にも沢山)が存在し、それぞれ別々の事を学んでいる。 ちなみに、オレは武術学科の生徒である。 要するにアスカとはここでお別れ、という事になる。やっとウザい奴から別れられると思うと胸が躍る。 「だが、」 ……ん? なぜ、逆接がここで登場するんだ? 「俺の一任で武術学科への留学とする」 「ちょっ! 鬼じ……じゃなくて、鬼神!」 「言い直せてないではないか……」 鬼神が呆れたように言う。が、今はそんな事に構ってる暇はない。 「どうしてだよ! 魔術学科でいいじゃん! なんで、オレと同じ学科にするんだよ!」 必死になって抵抗を試みる。 別にアスカの事を嫌っているわけではない。だが、わざわざ同じ学科になりたいとは思わん。こんなウザい奴と共に授業を受けた日にはオレの心は折れちまうに違いない。
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