アタシの蹴りを喰らえば良いんじゃない?

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しかし、悲しい事に必死の反論は鬼神の前では意味を持たないようで、 「叫ぶな。うるさいではないか」 と言い返される始末。 「くっ…………」 奥歯を噛み締める。言ってる事が正論で言い返せんのだ。 「もしも質問があるなら落ち着いて話せ。しかし。もし、これ以上ふざけるようならば……」 そう言いながら鬼神は豪快に指の関節を鳴らした。 普段の戦闘でも味わえないような恐怖を覚え、体が勝手に震え出す。 ダメだ。やはり逆らえそうもない。そう感じた俺は努めて冷静な口調で質問する。 「アスカをオレと同じ学科にする必要はないんじゃないか?」
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