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「さあ、質問が無くなったならアスカちゃんを連れてサッサとクラスに戻って待機してろ!」
先刻とは打って変わって、睨みを利かした恐い顔で怒鳴り、散らし使い古された玩具を扱うかのように乱暴にオレを追い払う。
どんだけ自分勝手なんだよ。
文句の一つも言ってやろうかとめ思ったが、辞めた。今日は色々疲れたしな。別に鬼神が怖いわけじゃねーから勘違いはするな。
「馬鹿者! サッサと走っていけ!」
後ろから、鬼人の怒号が聞こえる。
すまん。嘘を付いちまった。
鬼人は大層恐ろしいです。少なくとも、オレが命令通りに疲れた体に鞭打って走り出すぐらいには、ね。
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