アタシの蹴りを喰らえば良いんじゃない?

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「どうよ。今のは痛かったでしょ?」 オレの機嫌を削ぐ元気で耳障りな声が辺りに響く。 「ああ、痛かった。だから、さっさと謝れよ、生徒会長」 疲れた身体が怒りで一気に覚醒する。 「いや、謝るべきなのはアンタの方よ」 「……意味解らんのだが」 怒りに堪えつつ声を絞りだす。そして、ゆっくりと立ち上がった。蹴られた腹が少し痛む程度で大した怪我はしなかったようだ。 本当は残る力を振り絞って目の前の生徒会長を更正させる為に暴力を働きたいのだが、残った理性がそれを制止する。
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