アタシの蹴りを喰らえば良いんじゃない?

14/18
前へ
/450ページ
次へ
多分だが、その答えは<オレ>なのだろう。 が、しかし「さあ」とだけ言っておく事にする。「オレの事だろ」なんて言ったら殺されかねん雰囲気だからな。 「答えは、アンタなそうよ……それって事実なのかしら?」 やはり、そうなのかい。弁明の余地はないみたいだ。生徒会長の目がそう告げている。 「やっぱり、そうなのね」 無言を肯定と受け取ったのだろう。 彼女から更に重い殺気が放たれるのを肌で感じた。……息が苦しい気がする。 「い、いつもの事だ。いいじゃないか」 オレは宥(なだ)めようと作り笑いを浮かべてみるも、逆効果だったようだ。 言葉を聞くや否や、生徒会長の眉間のシワが更に濃く刻まれる。 しまった、と心ん中で後悔。オレとした事が、どうやら地雷を踏んじゃったしまったらしい。
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1784人が本棚に入れています
本棚に追加