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「それが嫌なのよ!」
生徒会長が怒鳴る。
「あ、あんな所に未確認飛行物体が!」
身の危険を感じたオレは、素早く、そして力強く、窓の外を指差した。
「話を逸らそうだなんて、アンタには百年早いわよ」
全てを見透かしたような目をする生徒会長に恐怖を感じずにはいられない。
彼女の言う通りだ。未確認飛行物体など外を飛んでなどいない。思い付いた嘘を言ってみただけなのだ。
オレの隣にいたアスカが指差した先を一心に見つめてくれたのだが、生徒会長を騙せなくちゃ何の意味もないし全く嬉しくもない。
「いつもいつも、実技試験じゃ二番ばかり……。たまには一番を取りたいのよ!」
「筆記試験はいつも一番じゃないか……。それじゃ満足出来ないのかよ」
「ええ!」
断言されちまった。
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