アタシの蹴りを喰らえば良いんじゃない?

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いきなり、話しを振られたアスカは少しオドオドしながらも、 「ええと、私はアスカって言います。勇者様には森で助けて貰ったです。」 と丁寧に言った。つーか、人前で勇者様なんて言うなよ、恥ずかしいじゃないか。 「ふーん、嘘じゃないみたいね。アタシは、この学園の生徒会長よ。よろしくね、アスカちゃん」 それに対してアスカは笑顔でこう言った。 「よろしくです。<狼人間>さん」 ヤバい。オレとした事が迂闊だった。ああ、アスカに話なんか降るんじゃなかったよ。 生徒会長へと視線を移す。 見ず知らずの少女を襲うのは躊躇われたのであろう生徒会長が、代わりにオレを殴ろうと構えておられるではないか。 ……まあ、予想してたからそんなに驚かないけどな。 「殴っていいかしら?」 口元は笑ってるが目が全く笑っていない生徒会長が問う。 「好きにしろよ」 素直に快諾した。……いや待て。Mだから抵抗しないんじゃないぞ。
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