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「終わった~!!!!!」
地球のどこにもない砂礫の大地が見渡せる巨大な城の展望台で一人の女性が立っていた。
天空には赤い月が2つ。
夜の美しい幻想的な風景が広がる。
その情景を見ながら女性・・赤い瞳に真っ黒なルージュに黒いドレスを纏った妖艶な美女がほほえむ。
「じい!!そういえば今日は何日かしら!?」
「今日は12日ですよ」
やる気のないサングラスをかけた波平ヘアのじいさんが答えた。
「俺だけ表現適当じゃねぇかぁ!!!!作者!!!!!」
作者なんていません。
自重してください。
「じい、とうとうボケが・・」
「ボケてねーし!!!これは執事の雰囲気出すために容姿を変えろといってたのはあんただろぉ!!普段の姿はちげーし!!」
老人はひたすら叫ぶ!!
「そうだったわね・・イザーク。あんたにはダンディーな老人は無理みたいね」
老人・・イザークと呼ばれた執事はため息をつき
「無茶ぶりした時点で気付いてくださいよ」
そう言うと自身を煙にまきその後には長身の金髪を逆立たせたモデルのような紅い眼の青年がたっていた。
「んで今日は大事な日でしたっけ?」
「ええ息子の大事な入学式なのよ」
「黒坊もそんな年になりましたか・・月日は早いもんですね」
「私達とは違う時の流れを生きているもの、それはそうだわ」
「でも可愛い息子には違いないと」
「当たり前よ、あの子と娘達とダーリンのためなら私は全部の世界を敵にまわすわよ」
「やれやれ史上最凶の魔王も愛には弱いとまっ俺もあの子らの敵には死すら生温い攻撃を与えますがね」
二人はくすりと笑う。
「さて執務はおわったし行きましょうか、勿論貴方もくるわよね」
「勿論、可愛い妹分と可愛い弟分には会わないと」
二人はまたくすりと笑い消えた。
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