序章

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あの日出会ったあいつは悲しい背中をしていた。 離れてほしい。 でも離れないでくれ。 あいつは孤独にいながら常に誰かを助けていた。 寂しげな紅い瞳・・いつも心がざわついて・・・。 私は・・・。 大音量の最近流行曲と共に私は飛び起きる!! 「・・あのババア・・朝からこんな甘ったるいラブソングなんてかけんじゃねぇよ」 赤い髪に寝癖をつけたキツネ眼の美少女はパジャマからこぼれそうな程の巨大な塊をぶるんと震わせて伸びをする! ベッドから飛び起きると 「・・今日は入学式か」 そう言うとベッドの上にある写真立てに写る少年を見る。 「・・やっとまた会えるな・・安斎黒真」 頬を薄く染めながら少女・・静崎紅はほほえむと学校指定のセーラー服に着替えはじめて自室を後にする。 春の舞う季節・・少年と少女の物語はこれから始まる。 デビル&ボーイミーツガール。 第一部開演。
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