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「トンヌラ…よく聞きなさい
貴方は今日で16歳…試練の時が来ました…まずは私が出す質問に正直に答えなさい」
「ちょ待てよッ!俺トンヌラってダセー名前じゃねーし!
もっとイカした名前だし!
おまッ!チョット綺麗だからって舐めてんじゃねぇっぞ?」
「いいえ貴方はトンヌラです。今日からトンヌラです、明日も明後日もトンヌラです。貴方の過去の名前なんかに興味ありません」
ぐっ…思い切り否定されたし興味ねぇって言われた…俺の名前勝手にダサイ名前に改名されたッ!
何か快感だ…
「それでは質問です。
貴方は崖から落ちそうになっている恋人と母親…
どちらか一方しか助けれないとしたらどちらを助けますか?」
な…なんかありきたりな質問だな。
「母親だな、母親がいなかったら
ドアの前にジャンプとメシ置いてくれなくて困るからな…それに俺の恋人は今やもうニ次元だ!」
…。
自信満々に答えてやった。
俺はジャンプもニ次元も譲る気はねぇ。
大体最近の女と来たら最初は可愛らしくしてるかと思ったら月日が起てば猫を被る事を忘れて男顔負けに足を広げてこちらを見下しこき使い上から目線で時には戦闘力を急に上げて攻撃してきやがる…
それに比べニ次元はどうだ…
色んな萌え系ゲームをこなして来た俺は常に百戦錬磨だ…
全キャラの女落としてるしニ次元の女は少しの選択肢で俺の念うがままだ。
「ふぅ…どうやら貴方は引きこもりのオタクのマザコンのようですね。
しかしそのまま呼ぶのも憐れなので一匹狼と言う事にしましょう」
何か当たってるけどけなされてる…
それもまた快感だ…
なぜだ…
この見下されてる快感は…
ゲームの中にもツンデレはいるが
いつでも最後は俺に夢中になる…
だけどリアルに女と話すとなるとこんな物なのか…
憐れまれて嫌な気がしねぇ…
この胸の高鳴りは……
もしや俺はMなのか?
いや!!違うッ!
「どうせ一匹狼と言う名のニートだょ!」
心の葛藤を掻き消しちょっと刃向かってみた
すると俺の言葉を優しく包むようにお姉さんは
「いつまでも引きこもってばかりじゃダメよ。貴方は今日から勇者なんだから…
そして私を助けに来てくれるのを待ってるわ❤」
もしやこれが弄ばれてると言う事か?!
巧みに男心を掴んでいやがる…
悪魔の様な微笑みで谷底に蹴落とし
天使の様な瞳で要求を全うしようとする…
クッ…
この女落としてみてぇ…!!
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