1章

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彼女が逃げたのを確認して男の方に向き直る。 「女のくせに刀持ってるのか?」 「悪い?女はねえ、お人形さんじゃあないんだよ?」 やっぱり見えやすい剣筋で突いてくる。 「甘い」 「お前、なんで殺さなかった?」 「殺す理由なんて、ないから」 「それを甘いって言うんだよ?お嬢さん」 ・・・気づいた時には、私の手に刀は無かった。 ああ、死ぬのか。
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