序章

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物心がついた時からだった。 仲良くなった友達も、好きになった彼も、お嬢様としての私しか見てない。 それだけじゃない。父も母も、“桜木詩織”っていう一人の人間としてじゃなくて、桜木財閥の令嬢として私を見てる。 今回だってそう。 両親は、私を桜木財閥を繁栄させるための道具として、政略結婚させようとしてる。
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