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なんだか笑えてきた。
「土方さん、そろそろ助けに入んないとあの子殺されちゃいますよ?」
総司に言われてハッとする。
「ああ、俺があの浪士を斬るから、お前は血を浴びないところに居ろ」
「わかりましたよ」
まるで、自分が斬りたかったとでも言いたげな総司の声に苦笑する。
女が斬られる寸でのところで刀を受け止める。
そして、
「目を閉じていろ」
っとだけ指示をして浪士を斬った。
なぜかこいつには斬ってる姿を見せたくなかった。
そして、離れたところにいた総司に女を運ばせる。
こいつに見せちゃいけない気がしたから。
そして、建物の陰で話すうちにこいつが関東の女で、しかも家出して俺たち新撰組を訪ねてきたと聞いて驚いた。
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