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屯所に帰ると、女を総司に任せて俺は近藤さんに事情を離しに行く。
「近藤さん、さっき新撰組の女中やりたいって野良猫拾ったが、良いか?」
「おお、珍しいな。歳が拾って来るなんて。どんな子なんだ?」
「ああ?家族に捨てられたんだと。刀だけ持って関東から京まで来たらしい。ほっといたら自害しそうだったからよ」
「女子が刀一本でここまで来たのか?そりゃ女中になるならないの前に保護しなきゃいけないな。歳、紹介してもらえるか?」
「今連れてる。総司が一緒にいる筈だから、幹部も集めるか?」
「そうしてくれ」
近藤さんは情に厚い人だから、絶対にそう言うとは思っていたが、拒否されなくて安心した自分がいた。
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