2章

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「桜木、俺はお前の過去を知らないし、どんな扱いをされてきたのかも知らない。だが、ここにいるのなら、過去なんて関係ない。俺たちのほとんどは農民や罪人。かつては蔑まれてきた者が多くいる。それでも皆仲間だ。だから、今すぐとは言わないが、一人で背負いこむのは止せ。良いな?」 「そうなんだ・・・。でも、私は何も背負いこんでなんかないよ?だって、背負いこむものなんて一つもないもの」 人を信じるって、言葉で言うよりも難しくて、今の私にはできないよ。 だけど・・・。 いつか私も、笑えるのかな?
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