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 と、見知らぬ女の子のボケに一頻りツッコミを入れたところで、俺は訊きたい事を口にする(順番がおかしいという注意は無しにしてもらいたい)。 「で、誰なんだアンタ」 「もう楽しいお喋りは終わりですか」 「お喋りってよりか、漫才だったけどな」 「M―1目指しますか」 「よしやるか。何て誰が言うか! だからお前は誰なんだよ!」 「誰と言われましても、あたしは芦名棗ですとしか答えようがありせん」 「悪い。聞き方がまずかったな。アンタ……君は芦名棗だ。俺が訊きたいのはそういう事じゃなくて、何でここいるんだって事」 「なるほど」  俺の言葉に納得して頷く、金髪なのに三つ編みおかっぱの小さな女の子──略して幼女。言葉遣いがやけに大人しいから、少し大人びて見えるけど、小学校低学年ぐらいだろう。  そこまで確認して、俺はぶっ倒れていた床から起き上がって、ベッドに腰掛けた。高いものじゃ無いからか、スプリングごとベッドがギシギシ鳴く。そして、それに何か聞き慣れない金属音が重なった。  音源を探すと、女の子の腰に、金属のリングを二つ発見。しかも、リングの外側が全部刃になっている。 「…………何それ」
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