「彼女」

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あったかい風が吹く春の季節、新学期が始まり、新しい教室で新しい仲間と新しい時間を作り、新しい勉強をする。 だが彼女はそういった事をするのはどうも苦手らしく今日も例外無く学校の屋上でサボタージュを満喫していた 「ろぉまんてぃっくあげぇぇぇえるよぉぉぉお、ろぉまんてぃっくあげぇぇぇえるよぉぉぉぉ!!」 そして彼女は猿のしっぽの生えた子供が球を集めて暴れ回る人気アニメのエンディングテーマソングを大声で歌いながらベンチに寝転がると嫌に成る程青々とした空を見てケッ!!とあからさまに嫌な顔をするとそのまま横になった 「あー青春してーなー」 「なら行動しろ、青春は歩いては来ないぞー」 「じゃあ走って来いよ。歩もサボり?」 彼女は突然聞こえて来た声を聞いてそう言うと彼女が歩(あゆむ)と呼んだ女子は阿保か、と一言言うと彼女に近づき、横になる彼女の目線までしゃがんだ 「あんたを連れ戻しにきたのよ、あんた3年なってから全然授業受けてないじゃない。このまま行ったら留年だよ留年」 「それもまた一興かと」 「ふざけんな馬鹿」 歩の言葉に彼女はキリッとした声でそう言うと歩は彼女の頭に軽くチョップを入れた
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