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そうだ。そうだそうだっ。
「……解った」
筋肉達磨はそう言ってスイッチから手を離した。
「改めて、ドクター・アカマツだ」
筋肉達磨、アカマツはそう言って私に手を差し出した。
「ドク(医者)?その身体で?」
「ああ、こんな身体だが奇跡を起こす程度には腕が達つつもりだ」
アカマツはそう言って笑った。
「変なの」
私も思わず薄く笑ってしまった。
「ジェーン・ドゥよ。名前も思い出せないから」
私はアカマツの手を、身体の割りに細い指だ―――を握り返す。
「焦らなくていい。今は術後間もない。当分ユックリと養生したまえ」
アカマツは席を立つ。
「ありがとう」
私は知らずにそう言っていた。
「………」
もう背を向けていたアカマツは驚いた様に振り向く。
「どう、いたしまして」
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