妖怪の山

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文「あの辺りは確か…玄武の沢…?」 文は山の麓を流れる谷川の河原へと降りていった。 文「誰か…人間でも入り込んで、助けを求めているのかしら…」 実際、妖怪の山へ侵入しようと目論む人間も居ないことはない。 文の脳裏に、箒に跨った白黒の魔法使いの姿が浮かぶ。 先日も下っ端の白狼天狗の制止を振り払い、山に侵入してきたのだ。
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