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「伏せろ!!」
MZDは片手に力を貯めた
いきなりの大声に驚いたサトウさんも振り返るなりギョッとして大急ぎで自転車を進ませる
次の瞬間には光が溢れていた
きらきらとした破片が飛ぶ
空間が一瞬歪む
血が飛ぶ
溢れる光が消える
落ちて堕ちておちて
ギリギリで空中に止まる
「……ってえ」
地に足をつかぬまま腕を抑えた
ニイッと笑ったその口から流れた一筋の血はそれから流れることはなかった
腕の血も止まった
「ド派手にやっちまったな…」
いつの間にか気配はなくなっていた
やれやれと微笑すると彼もまた消えた
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