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パキイィィィ……
ガラスが割れるような音。
「……任務完了。」
男が呟く。
その男は、黒いマントを羽織り、漆黒の髪と瞳をフードから覗かせる。
手にはキラキラと煌めくガラスの欠片のような物を持っていた。
「…お疲れ様…。」
男の背後から女が現れた。
「先輩…?今日も仕事ですか…?」
男が返事をすると、女は封筒を取り出し男に渡した。
「…これは?」
「アナタの次の仕事。」
「…仕事…ですか。」
「えぇ。その封筒に詳しい事が書いてあるはずよ。ま、精々気を付けなさい。」
そう言って女は男の目の前で消えた。
「……。」
男は封筒を開けて中の資料に目を通した。
そして何度か確認をしてフードを深くかぶった。
「……清水 隼人。」
そうつぶやいて男は消えた。
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