†第三話†

3/12
前へ
/217ページ
次へ
「あら~!おはよう隼人ちゃんっ!」 台所へついて俺は絶句した。 母さん…!? 仕事のはずじゃ…。 「あら、何でいるんだ的な目で見ないでよ。ママ仕事が早く終わって日本に戻ってきたんだからっ♪」 陽気に喋るこの人は俺の母親…清水 由美子。 今は外国でファッション関係の仕事をしている。 「それはそうと、連絡の一つぐらいよこしても良いじゃないか。」 「あら、だって連絡しても繋がらなかったんだもの、しょうがないじゃない~!」 え…? あ、携帯!! 「は、隼人ちゃん…?」 俺は行きよいよく自分の部屋に戻った。 「………無い。」 携帯が無い。 部屋中探しても見つからない。 もしかして昨日あの時…? 今日学校の日なのに!! 「隼人ちゃ~ん?!今日学校の日じゃないの~?」 くそっ!これじゃラチがあかない。 学校行く前探すか…。 「今行く!!」 母さんにそう言って、身支度をして家を出た。
/217ページ

最初のコメントを投稿しよう!

998人が本棚に入れています
本棚に追加