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その時何が起きたのかわからなかった。
な、な、ななな!!!?
「…大丈夫か?」
見上げると男の顔が目の前にあった。
「―――っ!!!!!?///」
ななな!!何で!?
あれ?!さっきはあそこにいたのに!?
顔を真っ赤にしてあたふたしていると、男は俺から離れ、あるものを手渡した。
「ん…。」
え…!
「あ…!俺の携帯!!…と傘!?」
「昨日、ココに忘れていっただろ?あと…携帯はお前が走って逃げたときに落ちたんだろうな、拾っといた。」
「…ありがと…///」
とりあえず礼は言っとかないとな。
「とりあえず…か…。」
「え………?」
今なんつった?
とりあえず…?
声に出したか?俺。
「言っただろ?お前の考えてる事なんてすぐよめるんだよ。」
「は……?」
またこの人は…、何言ってんだ。
「まぁ、お礼なら…」
そう言って俺を引き寄せ、顔を近づけた。
え……?
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