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「疲れた…ι」
今日は特に疲れた…。
あの後また走って家に帰った俺は自分の部屋のベッドに横になっていた。
「ったく…、散々な日だな…。」
携帯無くすし、
傘も無くすし、
まぁ、あの人…シュンとか言う人に返して貰ったけど……。
あの人…。
「―――っ!!///」
シュンの事を思い出した途端に顔が真っ赤になった。
そうだ…!
アイツ俺に…
キッ!キキッ!!
「キスした…んだよな…//」
俺は自分の唇にそっと触れた。
あの時の感触がまだ残ってる…。
あの柔らかな…
柔ら……か…
「―って!何考えてるんだ俺――!!!///」
――ドカァ!!
自分の枕を思い切り壁に投げつけた!
バクバクと高鳴る心臓。
変に火照る顔。
顔を真っ赤にしながら物に当たり散らす。
何思い出してドキドキしてんだよ!!
これじゃあまるで女じゃないか!!!
「………ハァ…ハァ…。」
散々暴れるだけ暴れてスッキリしたのか、散らかったベッドの上で息を整えていた。
――ガチャ
「隼人ちゃん!?何してるの?―――ッ!!!?何なのこの部屋―!!!」
「か、母さん…!?」
いきなり母さんが入って来た。
鍵かけるの忘れてた…。
「もう!!こんなに散らかしてぇ!!」
母さんは俺の散らばった服を拾い始めた。
「ちょ…!良いよ自分でやるから!」
「だぁめ!!隼人はすぐ散らかすからちゃんとかたさないと意味がないの!」
それって、俺がちゃんとかたしてないみたいな感じじゃん…。
「……あら?」
ん…?
「隼人ちゃん…、アナタこんなの持ってたかしら…?」
そう言って母さんは拾った俺の服から徐に取り出した。
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