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頭が焼ける。
身体にまとわりつくヘドロを、必死に振り払おうとする、天使がそこにはいた。彼女は人間の白眉だった。
踊るように回っていた。滑稽で醜悪で、意気銷沈した。
次に苛まれたのは、宇宙の居丈高な気迫に、怖じ気付く自分への憎悪。だから人間個体を呑み込んだ。
最後に崖から落ちた彼女を、宛ら悪魔のような神は許しはしなかった。
ただ逃避するだけの毎日。矛盾の境界線に立つのが怖い。
人間の軋轢。葛藤。それらがかつての歴史を翻す。もう人は乖離されない。
踵をめぐらせても道に難渋するだろう。
臥薪嘗胆。
ただ、1人のために。
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