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学校でも有名な不良ときょんが並んで歩く。
海斗はふとそんな姿を目撃した。
(うわ……あの不良と付き合ってたって本当かよ)
ショックを受ける。
(って……は!?)
黒塗りの車に、厳つい風貌の男が3人、きょんと不良を取り囲む。
為す術もなく黒塗りの車に乗ったきょん。怪しさは最大限。
(まさかあいつら!?)
海斗の脳内では行き過ぎた想像が広がる。
「おいてめぇら!!」
気が付いたら石を握り、黒塗りの車へ向かって投げていた。
「てめぇらの卑猥な願望に恭子ちゃんを巻き込むんじゃねぇぇぇ!!!!」
海斗ならではの勝手な解釈。
車に傷が付く。
扉が再び開き、出てきたのはなんとその不良。
「テメェ……」
海斗も不良も、同じタイミングでそう言った。
「死にてぇのか?」
互いに向き合い、直ぐ様走り出した。
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