生物兵器達の成れの果て

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…………………………………… 蝋人間=鬼羅 魚人間=水坂 死人間=罵喰 という恐るべき構図が完成し、今に至る。 アインス、ツヴァイ、ドライはその後継作品となる。 知っての通り、獣、昆虫、超音波を使う動物がベースとなっている。 エアドラッグとは対になる存在、キャンドルコーポレーション。 鬼羅が蝋使いであることと、会社の名前には深い関係性はないものの、それでも鬼羅は相当な立場に居ると思われる。 人体実験、及びその改造の違法性はどの企業よりも群を抜いている。 陽国となり、昔あったような戦争や生命倫理の制限は薄まってきているようにも感じる。 やはり恒久的な平和は存在し得ないのであろうか。 「良いものを手に入れました。これで堂々とLEVELを掌握することが出来るでしょう」 鬼羅を筆頭に、恐るべき面々が歩く廃墟の廊下。その中には虚ろな宗介の姿もあった。 何気ない提案で始まり、想像も出来ない形で幕を閉じた、那由多A町での出来事。 しかしこれは、更なる哀しみの連鎖の始まりにしか過ぎなかった。 陽国始動~生物兵器誕生~篇 ー完ー
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