星の海

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科学都市コイル 世界中でもトップクラスの科学力を誇るこの都市は、半径約十キロの円形の塀に囲まれている。 数多くのセキュリティーチェックを受けなければ中に入ることもできず、出る時はさらに厳しい。 その結果他の都市とはほとんど交流を行わず、技術の漏洩を防いでいる。 都市の建物の内約70%は研究施設で研究所同士が成果を競い合っており、より良い研究成果を出した研究所から順に多くの研究費が支給され、成果が出せない研究所は廃止される。 そのため自然と競争は激しくなり、成果を盗み合い、果ては研究所同士の抗争なども勃発した。 大規模な研究所は自衛集団を組織し、小規模な研究所はその下につき抗争も表面上は収束した。 結果勢力は東西南北の4つとなり、不安定ながらもバランスを保っている。 その内の西の一角 総勢約五十人ながら7つの研究所を束ねる研究所。 その名は、 『星の海』
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