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咲弥と学校を出た俺はカラオケの個室にいる。
男2人でカラオケって…。
といつも思うものの周りを気にせず話が出来るからちょうどいい。
歌うの好きだし。
ってわけで咲弥とはよく2人でカラオケに行く。
『でもさーっ祥介も人が良すぎるよなぁ。』
咲弥がこっちを見る事もなくデンモクを操作しながら話しかけてきた。
「なんのことだよ?」
『弥生ちゃんだっけ?お前の元カノ。
あの子も俺に劣らず酷い女だったよな。
あんな女にちゃん付けする必要ないか?弥生でいいよな?』
そう咲弥が明るく弥生を侮辱する。
暗にそんな女別れて正解だと言わんばかりに。
『お前には合わなかったんだよ。あんな女別れて正解だ。』
あっ…言った。
そうやって咲弥が俺を慰めようとする度に
元カノや別れたというワードを口にする度に
あぁ俺の一年がけの恋愛は終わったんだと今更ながらに実感する。
『だって祥介、お前弥生の浮気一回は許しただろ?
もう絶対しないって泣きながらいう女の言葉を信じて。』
馬鹿だなぁと笑う咲弥。
「何が馬鹿なんだよ。
そういう咲弥だって年がら年中浮気ばっかしてんじゃねぇか。」
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