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まかないを食べ終わり、控え室に置いてある店長のタバコを1本拝借。
和也「ぅ~っキツい‼オカマなクセにハイライトだからな…しかも今日起きてから1本もタバコ吸ってなかったし…ってゆーか、今日荷物届いく言ってたけど結局こなかったな…」
和也がタバコを吸いながら独り言をつぶやくと同時に店長の怒鳴り声が店中に響きわたった。
店長「あぁ?金がないっ?それは無銭飲食っつーんだよ‼しかも豚の様にがっついて食いやがって‼警察呼ばれるのがいいのか、それとも口から腕つっこんで胃袋の牛丼取り出してやろーか?」
和也「どーかしたんですか??」
店長「和也ちゃん聞いてぇ~、この子お金も無いのに牛丼特盛り、しかもつゆだくの上、紅しょうがまで食べたのよ‼どするぅ~??」
和也「おいお前‼昨日のっ‼」
そこにいたのは昨日と同じ服を着たまま雨に濡れた由美であった。
店長「んっ⁉どゆこと⁉」
和也「いや…あはっ…すっかり忘れてました‼今日オレ5時までだったじゃないですか、んで妹が牛丼食いたいってゆーんで、恥ずかしいから人のいない4時~5時ならいいよって言って、あの~…その…」
和也の精一杯のウソに気づいた店長はすかさず
店長「あらそうだったの‼だったら和也ちゃん早く言わないとダメじゃな~い❤」
由美「キショ…」
由美はそう小声でつぶやき、ごちそう様すら言わず店を後にした。
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