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和也「あー、わかった‼じゃあまず洗濯ネット買いに行って飯食って家帰ってきて洗濯して洗い終わったらそれ持って帰れ‼あっ、あとコインロッカーも開けてやるから‼わかったな‼」
由美「やだっ‼‼‼」
和也「なんでだよ‼‼‼」
和也は怒鳴りつける様に言った。
由美の頬につたう一筋の涙。
由美「…家に…帰りたくないよ…」
由美は声にもならない声を上げボロボロと大粒の涙を流した。
和也「ダメだ。泣いて済む問題と泣いて済まない問題がある。今回の問題は泣いて済む問題じゃない。」
和也はいつになく真剣な目を由美に向けた。
由美「じゃあなんで昨日私を探しに来てくれたのっ⁉⁉⁉そのままほっとけばよかったじゃないっ‼‼‼」
泣き叫ぶ由美の声は部屋中に響きわたった。
和也「いやっ…探しに行ったってゆーか…たまたま警察に会って…それで…」
和也は次の言葉が見つからず押し黙った。
由美「あんな季節外れなボアコート…バイト先に忘れるはずないじゃない…」
和也「それは…」
和也は言葉が続かずただただうつむくばかりだった。
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