家族

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2人が向かった先は常連さん以外は入りにくい雰囲気の漂う、薄汚れた小さな居酒屋だった。 由美「え~っ‼‼‼なにこのこっきたない店ぇ~‼‼‼しかもなに『居酒屋 清』って~…もっとお洒落なとこかと思ってたぁ~…」 由美はがっかりした表情を浮かべた。 和也「なんでもいいって言ったのお前だろ‼いっつも女はそうだよ、自分は何でもいいって言うくせにこっちが決めると不満をもらす‼」 和也は由美の腕を振り払う様にして言った。 由美「うそうそゴメン‼つーか私化粧もなんもしてなかったわ❗先入っててぇ~❗」 由美は和也の持つ片方のバックを取り、近くのコンビニのトイレに駆け込んだ。 ガラガラガタンッ💥 店主「いらっしゃ~いっ‼おぉ和也じゃねぇーか‼あれっ⁉鉄ちゃんは??」 和也「今日は店長と一緒じゃないんですよ❗あっ、これ先月の分❗」 和也は店主に1万円を渡した。 店主「大丈夫なんかい1万円も…?」 和也「はい❗いつもありがとうございます。今どきツケで食べられるとこなんてここ位っすからね❗」 女将「あら和ちゃんじゃない❗今日は1人?鉄さんと?」 和也「今日は店長仕事なんで…」 女将「それじゃカウンターね❗」 女将はカウンターに御通しとビンビールを置いた。
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