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由美「ねぇ…お願い…もう少しだけあの家に居させて‼」
和也「そう言われても…」
由美「掃除も洗濯もする‼料理だってちょっとはできるし‼」
由美は身を乗り出し顔を近づけて和也に迫った。
和也「もう少しだけって、どんくらいだよ??」
和也は頬杖をつきながら自分と由美のコップにビールを注いだ。
由美「1年っ‼いやっ半年でもいいっ‼」
和也「半年っ⁉⁉バカ野郎、3日、せめて1週間とかならまだしも半年なんてダメだダメだ。そんなに長くはかくまってやれん‼」
和也は腕を組みながら首を横にふった。
由美「それじとりあえず1週間はオッケーってことね‼やったぁ~‼‼‼」
化粧が崩れた泣き顔で心の底から喜び笑う由美を見て、和也はただただうなずくことしかできなかった。
由美「安心したらお腹減っちゃったぁ~❗」
テーブルの上に並んだ料理はみるみるうちに無くなっていった。
由美「清さ~ん‼レバーとハツとネギ間をタレで‼あとカシラとタンとコブクロ塩で‼」
和也「おいっ‼馴々しいぞ‼」
清「おっ‼由美ちゃんコブクロ塩たぁ粋だねぇ~‼」
由美「コブクロだけ少し胡椒きかせてね❗」
清「あいよっ‼」
常連「由美ちゃんそんな湿気た奴と飲んでないで、こっちで楽しく飲もうよ❗」
由美「は~い❗」
店主や常連と共にはしゃぐ由美。
そんな由美の笑顔を和也は優しく見つめていた。
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