始まりの場所

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着信中 母 (…なんだよ……) 和也「ぼひぼひぃ?」 母「あれっ?」 和也「ちょっろ待って、いばぱー磨いれるから」 母「もしもーし?」 和也は携帯を耳にあてたまま軽く口をゆすいだ。 和也「何?」 母「なんか和也の電話の声よく聞こえない」 和也「いいから、用件はなんだよ」 母「久しぶりね❗元気にしてんの?」 和也「なんだよそんなことで電話してくんなよ」 母「その様子だと変わりなさそうね❗ちゃんとご飯食べてるの?」 和也「あー」 母「ならよかった❗あっそうそう昨日荷物送ったんだけど、届いたかな??和也の好きだったみかんの缶詰めも入れといたから❗」 和也「…」 母「それとこれから寒くなると思ってマフラー編んだの入れとい…」 和也「あのさ~…いつまでも母親ヅラするのやめてもらえる…」 母「えっ……ゴメンね…」 和也「ゴメンじゃねーよ、何に対するゴメンだよ?」 母「そうよね、お母さん和也にたくさん謝らなきゃだよね…」 和也「もう謝んなくていいからさー、そうゆう母親ヅラするのやめてもらえませんか?」 母「うん…ただちゃんと元気にやってるかなぁと思って……ゴメンね…」 和也「だからゴメンじゃねーつってんだろっ‼‼‼頭おかしーんじゃねーの‼‼‼」 母「そうね…お母さん頭おかしいかもね(笑)」 和也「そうやってヘラヘラ笑いながらしゃべられんのもいちいちイラつくんだよ‼‼‼」 母「ゴ…」 プーッ プーッ
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