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これは新しい命を植え付ける為の代償なのだと思えば辛くない。
これで出来るのなら痛さなんて…
『はい。終わりました。後は病室に戻って安静にしていてください。』
『はい。有り難う御座いました。』
そしてそのままベットに看護婦さん二人で移動させてもらい病室に向かいました。
とにかく仰向けのまま動いては行けないようなのでまさしくまな板の鯉。
『夜の8時まではこのままベットに寝ていてください。トイレに行きたくなっても我慢してください。いいですね。8時過ぎたら帰っていただいて結構です。何かあればナースコールしてください。時々様子はみにきます。何か質問はありますか?』
『あの…これで本当に着床するのですか?』
『それはわかりません。あとは二週間後に検査に来たときの診察でわかります。その前に出血や腹痛、何か変わったことがあったらすぐに来院してください。』
『はい。有り難う御座いました。』
時計をみたら2時…
主人は一度帰って8時前に迎えに来ると言って病室を出ていき、隣の韓国人の人が
『お疲れ。気分はどう?』
『何か変な感じです。』
『時間まで退屈だから本読んだり何かしていた方が楽。寝ていてもあまりよく眠れないだろうから…』
確かに仰向けのまま寝ているのは辛い…
ここから辛抱の時だ。
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