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琉唖は少し嬉しかったりもしているようだが、遥樹の耳には…この噂がまだ辿り着いていない様子。
どんなに情報網が行き届いていないのか不思議だ。
それぐらい有名な噂になっていたのだ。
「ちゃんとおはよって言えよー」
この通り、琉唖の口調は男並みに強い。
「お、お……やっぱ言えない…」
「なんでだよ」
「……はず…」
「聞こえねー」
「…恥ずかしい」
「ククッ、良くできました」
またもや琉唖のふざけが始まった。
その2人を見て雷渡がにやけている。
「本当にカップルみたいだよー」
「付き合っちゃえばぁ?」
幼菜と南沙がすかさず冷やかしてくる。
「…ち、ちげーし」
「うん、こいつの言う通り違うから」
いつも強がっている琉唖が珍しく照れている。
それを見て4人は唖然、そして不気味に笑い始めた。
「「照れてる、照れてるー!」」
「照れてない!あとそこ息揃えるとこじゃなーい!」
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