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「ごめん、琉唖…。そんなつもりじゃなかったんだ」
興哉が言った。
琉唖は黙ったまま席に着こうとした…が、幼菜に止められ耳打ちをされた。
「多分、照れて言えなかっただけだよ。大丈夫だよ」
「…本当?」
琉唖が目に涙を溜め上目遣いで訪ねてきた。
「う、うん!」
この目に弱い幼菜はキュンキュンしながら言った。
「良かったー!」
バカなくらい人を信じるのは琉唖の短所でもあり、長所でもある。
琉唖と幼菜でたまっていた遥樹の席付近に行こうとしたら、先生が入ってきた。
「HRするから席に着け!さもなくば超がつくほどのLHRにするぞ!」
どこかお調子者のこの先生。
だが怒ると学校一怖いのだ。
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