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仕方なく琉唖と幼菜は席に着いた。
怒られたらたまったもんじゃないと琉唖は呟いた。
「なんか言ったか?」
「い、いえっ何も言ってません」
学校一怖い+学校一耳がいいのだ。
50m離れていても聞こえるという話だ。
「まあ、いいか。えーっ、今日は~…」
琉唖はLHRのこの時間が一番嫌いだ。
だから、いつもポカーンとしてる。先生に睨まれてるのにも気づかず…
周りのみんなはいつもひやひやとしているのだ。
普段、先生の話なんて耳にも入ってこないのだが今日は聞こえてしまった。
「今から席替えしまーす」
「どぅえぇぇぇ!」
驚いてしまい思わず叫んでしまった。
「なんだ、聞こえなかったのか?それとも文句あるのか?」
「いえ、ないです…」
いつもと同じく、また周りのみんなはひやひやしている。
そんな事にも気付かず、不気味ににやけている琉唖だった。
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