Story1

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離れてとか言う隙なく琢磨君が輝君を私から剥がした。 琢)「アホ。」 頬を膨らます輝君に笑ってしまった。 海)「とりあえずもう寮に戻ろう。俺ら最後だ。」 教室には他の人はもういなかった。 随分話してたんだなぁ…。 ガタッ と暁君が椅子から立ち上がって進み出したのを合図にみんな寮に向かった。 私…そういえば部屋どこ?;; でもその疑問はすぐに無くなった。 寮の前に置いてあったのは部屋の番号の記された三つの段ボール。 お母さん… 無理でしょ? 考えたらわかるよね? 段ボール三つなんて持てないでしょ? ハァッとため息をついて一つ段ボールを持った。 往復三回…笑える;; 足を踏み出した時に何故か腕の中が軽くなった。 夢)「あ…。」 暁)「いいよ。持つ。」 ドキッ… 段ボールを持って進み出した。 胸の奥が…熱くなったの…嬉しかったから? 優しくされたのが…。 他二つの段ボールも竜君と海斗君が持ってくれた。 みんな優しいな! _
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