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「ここ、いいかしら?初めまして。私は雪城桃香です。よろしく。」
とても気品のある美しい人だった。
「僕は神崎凛です。よろしくお願いします。」
神崎の言葉に雪城は驚いた。
「…あの、男性なのですか?」
彼はこれまで、何度と同じ質問をされたのであろうか。
「僕は男ですよ。よく女性だと間違われますけど…。」
少しすねたように言う彼は少年というよりも少女というほうが正しい気がする。
「すみませんでした。それにしても、この屋敷は凄いですよね。」
少し興奮しているようだ。雪城の言うとおり、この屋敷は凄かった。
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